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 タイでは、マーア(犬)という言葉は、あまり良くない意味に使われます。パーク・マーア(犬の口)なんて、冗談でも言ってはいけません。ひどい目に合いますから。それだけ、相手をバカにする悪い言葉として、犬が使われます。日本では忠犬ハチ公で知られるように、主人に従順で賢いというイメージがあるのですが...。


 そう思っていたら、「犬畜生」なんて悪い言葉もありましたね。それに「警察の犬」のように言うときは、公権力に媚びる奴みたいな意味で、相手をバカにする言葉です。人に飼われて、人の役に立っているのに、悪く言われる犬がかわいそう。私は、犬は大好きですよ。なのでパーク・マーアと言われても、ぜんぜん怒りません。ただし、相手がかわいい女の子だったらですけど。
 
 
 さて、この日は久々のパッポンです。たまには習慣を変えて、新鮮な気分になりたいですから。幸いなことに雨もあがったので、タクシーでスリウォン通りへ向かいます。この日はもう、1軒目の店を決めていました。ピンクパンサーです。
 
 看板には「The Pink」と書いてあったりするので、迷われる方もいるかもしれません。スリウォン通りからパッポン2通りに入ると、左側の1軒目です。ピンクの照明が見えるので、それを目指せば間違いないでしょう。店内に入ったら、天井を見てください。宇宙をイメージしたような絵が描かれています。
 
 お目当ては、読者のあ~いさんご推薦のトゥーンちゃん。でも、この日は見ることができませんでした。以前に1度だけ見たのですが、そのときは話ができなかったのです。なので、本当はトゥーンちゃんかどうか確認していません。この日はそれを確認したかったのです。
 
 
 トゥーンちゃんはいないものの、他の子もよく踊ります。トゥーンちゃんと同じくらいよく踊る子もいました。名前はウィウちゃん。英語のVIEWらしいのですが、タイ語にするとウィウになってしまいます。音が近いから、それでいいのでしょうね。因みにスクンビット通りと日本人は言いますが、正確にはスクムウィッです。アルファベットで書くとSukhumvitとなります。
 
 話を戻すと、このウィウちゃんですが、本当にコヨーティー並のダンスをしてくれます。しかも休みません。背中から見ていると、両肩、お尻がバラバラに動きます。どうやったらあんなに動くのだろうと注目していたら、振り向いたときに視線が合ってしまいました。ニコッと微笑んでくれたときの、笑顔のかわいいこと。「トゥーンちゃんがいなくてもいいや」と思いましたよ。
 
 注目すべきダンサーは、もう1人います。名前はメーちゃん。ちょっと小柄でお腹の肉も少々だぶついていますが、軟体動物のようにぐにゃぐにゃと柔らかく体が動きます。メーちゃんは、終始にこやかですね。ウィウちゃんとメーちゃんが、この日の注目ダンサーでした。
 
 でも、この2人以外にも細くてスタイルが良くて、本気で踊ったら上手い子もいました。ただ、休んでいることが多いのです。本気で踊ったらもっといいのに。新人らしい子が3人いましたが、こちらは力を抜くことを覚えていないので、真剣に踊っていました。背の低い子がお尻をコキッ、コキッと振るのですが、そのコミカルなこと。
 
 
 これだけでも十分に楽しめたのですが、さらにお楽しみが待っていました。この日、コヨーティーは4人来ていました。黒い衣装の2人は、さすがはコヨーティーというダンスです。そしてもう一人、ベビーフェイスのコヨーティーが...。「なぜここにいるかなあ。」
 
 以前、ソイカウボーイのキスで踊っていたベービーちゃんです。キスもヘルプで行く程度だったのですが、こっちもどうやらヘルプのようです。この日が初出勤だったとか。キスではエロエロダンスで目立ってましたけど、こちらではごく正統派のダンスを披露してくれました。
 
 
 次はどこへ行こうかと考えながら、パッポン2通りをシーロム通り方面に歩きます。途中、ブラックパゴダの前を通ると、その隣にゴーゴーバーがありました。「ははーん、これがあ~いさんの言ってた新たにオープンした店だね。」そう思ってチラッと見ると、なかなか良さそうです。でも、客が少なそう。入るタイミングを逃して、通り過ぎてしまいました。
 
 そうなるとバダビンかと思ったのですが、いつもと同じじゃ面白くありません。向かいのエレクトリックブルーから強烈に誘われたので、思わずそっちに入ってしまいました。入ってビックリです。すごい人数の女の子がいます。
 
 見ると、若い子が多そうですね。ほとんどが20歳前後くらいに見えます。突っ立っているだけという子はいませんが、ダンスの方はいまいちですね。まあ、ピンクパンサーのダンサーと比べたら、かわいそうかもしれませんが。ロリ系好みの方は、ぜひこちらへどうぞ。少し日本語ができるママさんが、話し相手をしてくれます。
 
 
 そろそろ最後の店をと思ってバダビンを考えたのですが、この日はやめることにしました。いつもと同じパターンではつまらない。そう思ったからです。それと、どうしても気になっていました。ブラックパゴダの隣の新しくオープンしたという店。入ってみることにしました。
 
 店の名前はグラマーのようです。店内はけっこう明るく、ソファーもきれいですね。ハイネケンが135バーツです。席に着くと、ビールもまだ出てこないのに、ステージ上から「あなた、知ってる」との声が。でも、私には見覚えがありません。「知らないよ」と言うと、「ミッドナイトバーで見た」とのこと。「ふーん、でも知らなーい。」
 
 
 そこへ女の子がやってきて、私の側に立ちます。ふと顔を見てビックリです。「なぜここにいるかなあ。」この日2度目の同じセリフです。なんとティーラックにいたミンちゃんじゃないですか。元はコヨーティーだったという子で、なかなかいいダンスを見せてくれていたのです。なのでティーラックでは、お気に入りの子の1人でした。
 
 しばらくすると、ダンサーが交代します。店の入口側が開いているコの字型のステージでは、5人くらいのダンサーが踊ります。踊っていた子たちが降りてきて、さっき私に声をかけてきた子がやってきます。名前はフォーちゃんだとか。ミッドナイトバーで踊っていたコヨーティーだそうです。
 
 どうやらここは、ほとんどコヨーティーのようです。この日は特にゴーゴーガールの人数が少なくて、1人しかいないとか。残りは全員コヨーティー。ということは、ミンちゃんもコヨーティーだったのですね。コヨーティーからゴーゴーガールになって、再びコヨーティーへと。人生、いろいろです。
 
 
 1人、見覚えのある顔の子がいました。たしかティーラックへ2日くらい来ていたコヨーティーです。あのときは名前も聞かず、ただドリンクだけご馳走しました。慣れていない感じだったので、特別サービスということで。そのときの印象より、ちょっと太った感じ。その子も私のことを覚えてくれていました。名前はエーちゃんです。
 
 フォーちゃんが急に、ステージ上の子を指差して、「この子はソイ33で踊ってたのよ」と言います。ソイ33と聞いて思い出すのはボンゴです。そう言うと、ステージ上から「そうよ。私、あなた知ってる。」との声が。おいおい、あんんたもかよ。でも、知らない。
 
 「ボンゴで知っているのはね、プレーワーちゃんくらいだよ」と言うと、フォーちゃんが「この子の名前はプレーワーよ」と言います。「えーっ、うっそー!」いくら顔を見ても、見覚えがありません。「だってプレーワーちゃんは、すごくダンスが上手いんだよ。」そう言うと、急に激しく踊りだしました。
 
 なるほど、たしかに面影があります。髪型が変わっているので、別人のように見えたのです。やれやれ、こんなところでこんなにも顔見知りに会うとは。バンコクって、広いようで狭いんですね。これじゃあパッポンでも悪いことはできませんよ。どこでも悪いことはしてませんけど。