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 半年ぶりに、読者の片言さんから投稿をいただきました。前回は「ある娘との出会い」ということで、ヤル気のない、でもなぜか気になる女の子の話でした。今回は、その子と再会したお話のようです。記念すべき100回目の読者投稿は、片言さん流の軽快な文の流れをお楽しみください。


◆・・・・・・・・・・・・<読者投稿>
2/某日 22:00頃
ソイカ・BACCARA 2F
 
俺:「リメンバー・ミー?」
娘:「……?」
俺:「えーっと、セプテンバー。オールドイヤー。」
 
酷い……中学生でももう少しまともな
英語を話せるはず。
 
自分でもそう思いながら必死に娘と
コミュニケーションを図る。
 
娘:「んー、メニィメニィ・カスタマー」
 
なるほどお客さんが多くて思い出せない、と。
それもそーか。5ヶ月前の客なんて
思い出せないのも当然のこと。
 
君のために来た、なんて言えば嘘だけど、
でもま、今回はキミに逢えたらいいな、と
思って来たんだけどなぁ、憶えていないか。
 
……と、言う事は、改めての第一印象を
良く作るには、これはラッキーかもしれん。
 
相手は9月に出会った、やる気無いダンス娘。
あの時は次はデートしよう、なんて、おじさんに
夢を与えてくれつつのお別れで、次に訪れたときの
楽しみをくれた娘。
 
今回もダンスフロアで見つけたときは相変わらず
ガムなんぞ噛みながら、小さく膝を揺らすだけ。
友達と話をしながらやる気のなさっぷりは以前のままだった。
 
俺:「OK,気にしないで(笑)ユー・ドリンク?」
娘:「サワッディカァ」
 
前回は友達に奢ってあげたら、すごく嬉しそうだった。
なので、今回はこちらから気を利かせた風に……。
 
俺:「フレンド、えーと、カム?」
娘:「ありがとー」
俺:「へ?ありがとう?」
娘:「サンキュ・ありがとー」
俺:「日本語?」
娘:「スコシだけ」
 
すぐにテーブルに3人ほどの友達が集まる。
前回も一緒だった顔ぶれに飲んでいいよ、と
身振りで示すとニコリとワイをしてくれる。
 
俺の横についた娘が少しだけ
自慢げに見えたのも微笑ましい。
 
女の子達が持ってきたテキーラを横取りして
一気に空けて、「もう一杯飲んでいいよ」とやったら
更に喜んでくれた。
飲めないのに無理はするもんじゃなかったけど。
 
女の子達はそれ以上「奢って」なんて言わず、
丁寧に礼を行って離れて行った。
 
ところで、挨拶だけとは言え、日本語覚えたんだ?
前回はかたくなに英語かタイ語だけだったのに。
 
娘:「私、日本語勉強する」
俺:「すごいね、頭いいね」
娘:「日本、好き」
俺:「本当に?」
 
まぁ、ソイカの中でも日本人率が高いBACCARAの2階で
踊っていれば英語よりも日本語の方が良いのかも。
 
それでも彼女らのプロ根性には頭が下がる。
 
憶えようとしたばかりの日本語と、こちらの片言英語では
前回同様会話はほぼ成り立たなかったけど、
娘はこちらの顔を伺いながら
「憶えていなくてごめんなさい」と言うような事を口にし
俺は「しょうがないよ、売れっ子さんでしょう?」と
世辞も込めつつの、でもファンとして嘘の無い言葉を載せていく。
 
娘:「前回はどんな話をした?」
俺:「猫の話し、日本に行っている友達の話し……」
娘:「他には?」
俺:「次回逢ったら、見晴らしの良いレストランへ行きたいって話しかな」
 
と、ここで娘がパンと手を打った。
娘:「判った!行きたいって言った」
俺:「え~本当に思い出した?」
 
お互いに当時の事を思い出しつつ、確認しあえば
どうやら本当に思い出したようで、
 
娘:「今から、行こっ」
俺:「ご飯食べたい?お腹空いてる?」
娘:「お腹は空いていないけど、バーもあるから」
 
…………
 
俺:「うわぁお、何、この景色」
 
娘に手を引かれて訪れたバーは、煌(きら)びやかな光りの粒を
ちりばめた、バンコク市街を一望に出来る場所だった。
 
「すげーすげー」と繰り返しながら何度も写真を撮り、
普段はビールしか飲まないくせに、このときばかりはと
慣れないカクテルを手に乾杯をする。
 
娘はカメラを構えれば、余計な照明が入らないようにと
自分の身で遮ってくれたり、
カクテルが空くとスマートにボーイを呼んで
注文をしてくれたり。
いつの間にか気遣いの出来る女になっていた。
 
きっと5ヶ月の間に色々と勉強をしたのだろう。
どことなく寂しく思いながらも、それでも頼もしくもある。
 
娘:「次はいつ来るの?」
俺:「んー、ノープラン」
娘:「次は水上マーケット行こう」
俺:「本当に?」
 
きっと、次回も半年近くはあくだろう。
そして、もし見つけてもまた忘れられているかもしれない。
でもそれはこの世界で逞しく生きている証拠だと
喜んであげようと思う。
 
日本を離れての非日常の時間、またここに訪れる事が
出来るように頑張ろうと今回も元気を貰った。
それだけでも、おじさんには十分な理由になる。
 
憶えていたら、またデートできるかもしれない。
夢をくれてありがとう。
 
…………
……

 
俺:「……きっとまた忘れているから、名前書いて。このガイドブックの裏に」
娘:「(笑)OK、OK」
◆・・・・・・・・・・・・<読者投稿>
 
 
 あはは、最後がいいですね。名前を書かせておけば、それを見せるだけですぐに思い出してもらえる。それは良い考えです。まあ、会えればですけど。会えるかもしれないし、会えないかもしれない。そのドキドキ感を楽しめれば、どんなことになっても平気ですね。
 
 一緒に行かれたのは、チャオプラヤー川近くのドームでしょうか?展望レストランとして有名ですからね。私は、スクンビット・ソイ23のシーフードレストランなら、女の子を連れていったことはありますけど。いや、逆でした。連れていかれただけです。
 
 最近は、みなさん、どんなところへ行かれるのでしょうね。ディスコだとラチャダーのハリウッドより、スクンビット・ソイ12のインソムニアが人気ですね。有名なディスコでは、タクシー代を代わりに払ってくれるサービスもあるとか。インソムニアにもコヨーティーがいますが、私が知っているプレーワーちゃんやエムちゃんも踊っていましたよ。