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 4月になりました。ここのところ、グッと気温が上がっているタイです。連日のように最高気温40度くらいを記録していて、比較的海に近くて気候が穏やかなバンコクも、38度くらいまで上昇します。タイで長く暮らしている私たちでさえ、熱射病になりそうなほどですから、旅行で来られる方はお気をつけくださいね。


 
 さて、先日、ある読者の方からメールで相談されました。旅行で来たときに知り合ったゴーゴーバーの女の子のことが、忘れられないほど好きになったのだそうです。でも気が動転していて、メールアドレスなどをまったく聞かなかったのだとか。それで、お店に手紙を書いて送ろうと思うけど読んでもらえるだろうか、という内容でした。
 
 たまにこういう相談はあります。中には、私に店まで行って、女の子にメッセージを渡してほしいというのもありましたね。原則的に、私は女の子との間を取り持つことはやりません。ですから、私に何か手伝ってくれというのは、今後もなしでお願いしますね。私は直接何もしませんけど、こういう相談をされる方に対して、アドバイスはあります。
 
 今回相談された方にも、そのアドバイスとして返信しました。我ながら熱のこもった返信になったので、その方1人へのアドバイスとするにはもったいないと思い、公開することにしました。まあ、それは半分冗談ですが、きっと同様な経験をされてる方がおられると思うので、参考のために載せておきます。
 
 
◆・・・・・・・・・・・・<メールからの引用>
まず、一般的なアドバイスなら、こうなるでしょうか。
 
今は熱くなっているだけだから、時間を置けば良いのです。
そのうち気持ちも冷めます。しょせん相手は、売春婦ですよ。
大勢のお客の中の1人に過ぎないのですから、1回やったくらいで覚えているわけがないでしょう。
 
 
これは、あながち間違っているわけではありません。
おそらく、そのとおりなのです。
 
それをわかった上で、私ならこうアドバイスします。
 
 
どうして、すぐにバンコクにやってこないのですか?
そんなに好きなら、本当に好きなら、そのくらいのことやれるでしょう。
 
時間がない?
週末を使って、2泊3日で来れますよ。
 
お金がない?
借りるなり、アルバイトを頑張るなり、したらいいでしょう。
 
不可能を口にするのは、それが本気じゃないからです。
 
何を怖れているのですか?
もし相手が自分のことを覚えていてくれなかったら、落胆することですか?
 
若者が失敗を怖れてどうするのです。
せっかくのチャンスなのですよ。
バカになって何でもできるチャンスなのに、どうして自分で自分を抑えてしまうのですか?
 
失敗したら、失敗から学べば良いのです。
お金がもったいないですか?
 
お金はあとで稼げば良いのです。
若いうちに、自分への投資を惜しんでどうするのですか?
 
相手に貢ぐお金じゃありません。
好きな女の子のためなら、時間もお金も惜しまずに会いに行く。
それが自分らしいと思うから、そうするのではありませんか。
 
それとも、そこまでの熱意を持つのは、自分らしくないとでも思われているのでしょうか?
 
もしそうなら、手紙でも出して、幸運を期待していれば良いでしょう。
たまたま手紙が届いて、相手が覚えていてくれて、さらに自分に好意を持ってくれて、連絡をしてくれる。
そんな幸運を期待して、何もしないでいるのが自分らしいなら、そうすれば良いのです。
 
そうすることが「悪い」と言うのではありませんよ。
答は、自分しか持っていないということです。
 
誰にも、あなたの正解はわからないのです。
自分が自分らしいと思うことを、やってみるしかないのです。
やってみた結果、それは自分らしくなかったと感じるかもしれません。
それならそれで、次からはより自分らしいことができるわけですから、良かったじゃありませんか。
経験しなければ、自分らしさを探す旅は先に進めないのです。
 
人からどう思われようと、バカにされようと、それが自分だと思うなら、思い切ってやることです。
 
ドン・キホーテを知ってますか?
お店の名前じゃありませんよ。小説です。
他人からバカにされても、自分に対して正直だったドン・キホーテは、幸せだと思いませんか?
 
他の人が歩むような人生は、他の人に歩ませれば良いのです。
 
どうして自分が、他の人のように振舞わなくてはならないのでしょう?
そんなことをして、何の得があると言うのでしょう?
 
自分を失ったら、仮に世界を手に入れたとしても、何にもならないのです。
 
バンコクへ行っても、彼女に会えないかもしれない。
まったくの無駄足になるかもしれない。
仮に会えたとしても、相手が覚えていてくれないかもしれない。
あるいは、あなた自身の気持ちに変化があって、「なんでこんな子に熱を上げちゃったんだろう」と思うかもしれない。
 
どんな可能性も残されています。
そしてどの可能性も、体験しなければ自分のものにはなりません。
 
笑い話を作るつもりで、来てみたらどうですか。
ますます、自分のことが好きになると思いますよ。
「オレって、こんなバカなことやっちゃうんだよー。」
 
素敵じゃないですか。
そういう人は、魅力的だと思いませんか?
◆・・・・・・・・・・・・<メールからの引用>
 
 
 一部編集しましたが、だいたいそのまま載せてます。こんなアドバイスをするなんて、ひどいヤツだと思われますか?責任がないから、好き勝手なことが言えるのだと。おそらく、その方の親だったら、そう思われるでしょうね。
 
 でも、これは私の本心なのです。もし私に息子がいて、同じような相談をしてきたとしたら、私はこのように答えます。悩んでいるのは、そこに何かがあると感じているからだと思うのです。何かあると感じていながら、世間体だとか、常識だとか、損得だとか、そんな他人の価値観に影響されて、一歩を踏み出せずにいるとしたら、とても残念なことではありませんか。
 
 
 「やってみなはれ。」サントリーの創業者、鳥井信治郎氏は、こう言って2代目社長の佐治敬三氏をはげましたそうです。やってみて、体験しなければわからない世界があるのです。無難に生きようとすれば、せっかくの自分らしさを開花させることができません。
 
 他人がやらないことだから、バカみたいなことだから、だからこそやる価値があるのですよ。他人の価値観を鵜呑みにするんじゃなくて、自分の価値観を探すために行動するのです。長い人生で考えれば、ここで使う10万円や20万円なんて、安いものですよ。
 
 やった結果、「バカバカしい。もうやめよう。」と心から思ったなら、それだけでも充分な成果があったというものです。他人の価値観ではなく、自分の価値観を手に入れたのですから。「青年よ、大志を抱け!」じゃなくて、「青年よ、タイを目指せ!」ってところですかね。(笑)