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 占拠されているアソークの交差点のすぐそばにあるソイカウボーイを中心に、連日のように飲み歩く日々です。さすがに客はそれほど多くありませんが、まあそこそこ来ているようです。ゴーゴーガールの人数も減ってますが、おそらく田舎に帰ったりしているのでしょう。それに比べてコヨーティーの人数は変わらないようなので、より目立つようになっています。
 
 ゴーゴーガールはたいていイサン地方(タイ東北部)の出身なため、反政府デモには批判的です。ただし、だから赤シャツ(UDD)を支援しているかというと、必ずしもそうではありません。ともかくこんな混乱は嫌だということで、どちらに対しても批判的な子の方が多いように感じます。
 
 一方、コヨーティーは、バンコクなど中心部出身の子が多いためか、反政府デモに好意的な子もけっこういます。デモグッズ(タイ国旗をデザインしたもの)を買って身につけている子が、そこそこいますね。もちろん、「反政府集会はうるさいから早くやめてほしい」と言う子もいます。人それぞれです。
 
 
 バンコク封鎖から1周間が経過し、打つ手がなかった政府は、ついに非常事態宣言を発令しました。これによって、治安部隊が強権を発動できるようになったわけですが、貧弱な警察力では、この集会をすべて抑えることは不可能でしょう。どうやら軍の協力も得られなかったようで、実質的には何もできない可能性が高いです。
 
 そうなると、この政治的混乱がどうなっていくのかが気になるところですが、考えられる選択肢は3つです。
 
1.暴力の応酬が激しくなり、内戦状態になるのを防ぐために、軍が嫌々ながらも出てきてクーデターを起こす。(反政府デモを鎮圧することはないと思われますから。)
 
2.膠着状態が続く中で、与党や政府側の有力者が汚職や憲法違反などで摘発され、公民権を剥奪されるなどして政治の場から追い出され、民主党を中心とした臨時政府が樹立される。(いわゆる司法によるクーデターの再来です。)
 
3.反政府デモの矛盾に民衆が気づき、徐々に参加者が減っていって複数ヶ所の占拠を維持できなくなり、ついには1ヶ所のみに集まって、最後は強制排除される。
 
 
 私の予想では、2.の司法によるクーデターが、もっとも可能性が高いと思われます。こうなったとき、インラク首相など与党幹部が亡命することも考えられます。いずれにせよ反政府側が作る臨時政府は、二度とタクシン派が台頭しないよう、非民主主義的な憲法に改定するでしょう。場合によっては言論の統制も厳しくなり、どこかの国と同じようになるかも。
 
 そうなると、数年後にはまた赤シャツがデモを始める可能性が大です。米の買い取り政策を維持するなどしてなだめれば別ですが、この政策はすでに破綻しています。タクシン派政権にしても、政権転覆によって米の買い取り政策がなくなるのであれば、自分たちの評判は落ちないから、願ったり叶ったりかもしれません。
 
 
 ということで、私の予想では、タイが内乱状態に陥る可能性はほとんどないと考えています。したがって、一般市民の生活は、それほど困ったことにはならないでしょう。もちろん、外資の引き上げなどによって、経済が停滞することは考えられますが、農村部との経済格差が縮まるので、むしろ良いことなのかもしれません。
 
 国王が出てきて対立を解消させるということは、私はまずあり得ないと思っています。なぜなら、国王は賢明な方ですから、自ら憲法に反して立憲君主の立場から逸脱するとは考えにくいからです。
 
 
 立憲君主制になる前からの側近などの旧権力層が主導した反政府デモですが、賛同する人の多くは、これが国王のためになることだと勘違いしています。チャンネル3というTV局は比較的にまともで、選挙の実施を求める人たちの、本当の意味での平和的なデモを報道していました。国王が言われた「国民の一致団結」というスローガンも流していましたね。
 
 残念ながら、国王が願われているような一致団結は、現時点では起こりそうもありません。まあでも、こういう紆余曲折を体験することが、タイの人たちにとっては必要なことなのかもしれません。やってみて初めて、バカバカしいことをしたと気づくこともありますから。いえ、人類の歴史を見れば、そういうことばかりです。しかも何度も何度も愚かな体験を繰り返しています。
 
 
 ということで、今後も問題なく夜遊びを続けられそうだと思いますので、あまり不安に思わず、どうぞ遊びに来てくださいね。私1人でウハウハ状態というのも楽しいですが、これを1人占めしては申し訳ないので。