自分の中で結論を出したボクは、その日の8時前に、またローハイドへ行った。
ルンは警戒しているようだったが、仕方なくという感じでボクの横に座った。
ボクは、黙ってボクの話を聞いてほしいと前置きして、ルンに話をした。
 
 
「ボクは、ルンのことが本当に好きだ。愛している。結婚してもいいくらいに思っている。でも、あなたがどう思っているかわからない。ボクは、あなたを苦しめたくない。あなたが悲しむ顔は見たくない。だから、もしボクのことが好きじゃなかったら、そう言ってくれてかまわない。それと、貸した1万バーツは、もう返さなくていいよ。あれはルンにあげる。そう決めたんだ。」
「...。」
 
「正直に言っていいよ。ルンはボクのことが好き?それとも嫌い?」
「好きよ。好きだけど...。ごめんなさい、恋人にはなれない。」
「そう、わかった。ありがとう、正直に言ってくれて。」
「ごめんなさい。」
 
「じゃあ、もうこれでお別れだね。ボクは、明日の朝の便で日本に帰るから。元気で、幸せにね。ありがとう。さようなら。」
「...。」
 
 
精算を済ませる間、ルンもボクも何も言わなかった。
ボクは席を立つと、もう後を振り返らずに店の外へ出た。
これで終わった。いや、これで終わりにしなければ。
今にも泣き出してしまいそうだったけど、ボクはそれをこらえて歩いた。
ふと見上げると、そこには半分に欠けた月が、明るく輝いていた。
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
初めての海外旅行に始まった主人公タクの物語は、ここで終わる。
最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝申し上げる。
 
 
前編を書いた後、この物語をどういう形で終わらせるかが悩みだった。
ハッピーエンドという方法もあったのだが、どうにもそれはしたくなかった。あまりに現実とかけ離れる気がしたからだ。
しかし、ハッピーエンドになる例が全くないということではない。そういう実例があることも知っている。
しかし、単に薄っぺらなおめでたい話ではなく、現実を深く考えていただくきっかけになるような物語にしたかった。
 
 
これを読まれて、タイ・バンコクをはじめとして海外旅行をしてみようと思われる方がおられるかもしれない。
もしそうであれば、私も一つの目的を果たしたと言えるだろう。みなさんに海外旅行のすばらしさをお伝えすることも、このブログを書いている目的なのだから。
 
 
最後に、みなさんが有意義な週末を過ごされることを祈って、ひとまず筆を置きたいと思う。
 

作者:のぞみ

 
 
このブログを最初から読むならこちらへどうぞ → 第1話「再びバンコクへ
(第1話から順番に読めます。)
 

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