私には、長年連れ添った女房がおります。年は私と同じです。
子供も3人おりますが、すでにそれぞれ独立しています。
上の二人の女の子は、すでに結婚して、長女には2人の子供、私にとっては孫がおります。
次女は結婚したものの、2年で離婚してしまい、今は一人で暮らしています。
末っ子の長男は、まだ未婚ですが、3ヶ月前に婚約者という女性を紹介してくれました。
 
 
十分ではなかったかもしれませんが、夫婦で力をあわせて、愛情を注いで育ててきたという気持ちはあります。
長女はもう心配ありませんが、次女には何とかもう一度よい縁談があればと思っています。
長男は、おそらく来年くらいには結婚することになるでしょう。
自分たちで手作りの結婚式をやるとかで、結婚式の費用は出さなくてよいと言ってくれます。
でも、長女や次女のときにしてやったのと同じくらいのことは、私たちもしてやりたいと思っているのです。
 
 
そんなささやかな幸せに満ちた家族を持ちながら、私は今、妻とは違う女性に狂おうとしております。
いや、そんな大げさなものではなく、ちょっと触れてみたいだけなのです。
ちょっと手を伸ばして、彼女のお尻をなでてみたい。胸に触れてみたい。
頭の中で、様々な葛藤が繰り広げられていました。
 
 
誰も見ていないし、彼女さえOKなら何の問題もないじゃないか?
そうは言っても、これは明らかな妻への裏切り。それが許されるものか。
なーに、世間の男は、みんなやってることだよ。知られなきゃそれでいいのさ。
いや、女の感は鋭い。きっと妻は気がつくに違いない。
 
 
バカバカしいとお笑いくださるな。
還暦を越えた年寄りが、真剣にああでもない、こうでもないと迷ったのです。
 
 
そのうち、彼女が起き上がるようにと言いました。
ベッドに起き上がって胡坐をかくと、彼女は後ろから羽交い絞めのようにしてきたのです。
体をひねるようにされて、少し痛くもありましたが、心地よい痛みでした。
 
 
彼女の姿が見えなくなったことで、私の妄想は少し影が薄くなりました。
しかし、ときどき密着した彼女の胸の感触が伝わってくると、またしても勢いを増してくるのです。
そんなことを繰り返しているうちに、彼女は両手でポンポンと背中を叩き、マッサージが終わったことを告げたのでした。
 
 
私は彼女に、財布から1,000バーツ札を出して渡しました。
マッサージ代の500バーツと、チップとしての500バーツだと言うと、彼女は嬉しそうな顔を見せました。
そして、明日もまたマッサージをしないかと言ってまいります。
少し躊躇したものの、私は彼女のその申し出を受け入れたのでございます。